2014年4月17日木曜日

286 ユリカモメ 百合鴎

Larus ridibundus Linnaeus, 1766
Black-headed Gull

17 CHARADRIIFORMES チドリ目
09 LARIDAE カモメ科
LARUS カモメ属
○2014.04.16 牛久沼(夏羽へ換羽中)


  • 換羽中のユリカモメを見に行きました。
  • 下の写真の左側は、第1回冬羽ですが、換羽が遅れているようです。
  • 問題は、右端のユリカモメですが、右にアルミ、左に青リングの足環をしていました。
  • 山科鳥類研究所に報告したところ、どうやら、アルミの足環は環境省のリングで、2013年3月に千葉県の行徳で装着されたもののようです。
  • D/Dの青リングも同時に装着されたようで、2013/12、2014/2,3には手賀沼で確認されているようです。
  • 現在は、牛久沼にいますが、今年も少なくとも千葉まではいって、北への帰り道なのでしょうね。
  • 最初に装着された2013/3月は、第1回冬羽だったようですから、第2回冬羽から換羽中ということになるようです。
  • そういえば、足の赤が、お隣より目立つような気がします(微妙)。


○2014.03.19 牛久沼(第1回冬羽)

○2012.12.09 牛久沼(第1回冬羽)
  • 第1回冬羽は、成鳥に比べて、嘴と足が黄味を帯びて、雨覆や三列風切には褐色味の幼羽が残り、尾の先端には黒褐色の帯があります。
  • 第2回冬羽になると、嘴と足の色の微妙な違いになるようです。

○2009.12.23 牛久沼(成鳥)

○2007.11.25 牛久沼(成鳥)
  • 嘴も足も赤。尾羽の先も白いのが分かります。
  • とはいえ、第2回冬羽との違いは微妙なようです。まして、若い成鳥ならもっとなのでしょうね。
【参考】

【蘊蓄ポイント】
  • 英名は、Black-headed Gull 黒い頭のカモメ。夏羽のイメージですね。
  • 和名は、百合の字があてられていますが、定説はなく、冬羽の様子が、百合のようだからというのと、「ユリ」が古くは後の意味で、京都の後の若狭の海から現れるからという説があるそうです。(安部直哉、叶内拓哉「野鳥の名前」山と渓谷社)
  • 冬羽の白い羽毛と嘴の赤のイメージから、百合というのは、分かるような気がします。


2014年4月16日水曜日

506 ムクドリ 椋鳥

Spodiopsar cineraceus (Temminck, 1835)
White-cheeked Starling


PASSERIFORMES スズメ目
STURNIDAE ムクドリ科
SPODIOPSAR Sharpe ムクドリ属
○2014.04.16 牛久沼水辺公園付近


  • ♂とおぼしき個体が干からびたミミズを見つけると、♀をおぼしき個体がさっと寄ってきて、食べていました。
  • ♂♀は外見では区別が難しいようですが、番い(つがい)でいると、♂のほうが黒っぽく、やや大きく感じます。


○2014.01.16 近所

  • ナンキンハゼでお食事


○2014.01.08 北竜台
  • 普段は、電線にとまっているところが多いのですが、枝先にとまっていました。

○2012.05.06 庭で

  • 警戒モード
○2010.01.07 近所で
  • まったりモードでしょうか?それとも、防寒モード?

White-cheeked 白い頬の
Starling ムクドリ

13 キジ 雉

Phasianus colchicus Linnaeus, 1758
Green Pheasant/Japanese Pheasant

GALLIFORMES キジ目
PHASIANIDAE キジ科
PHASIANUS キジ属
○2014.04.16 牛久沼(♂)

○2014.03.22 里山で
  • 人家付近にでてきていました。

○2012.05.13 陸平近辺(♀)

○2009.11.08 稲波干拓地(♂)
  • Pheasant 【féznt】=キジ
  • It is the national bird of Japan.
  • 日本産の個体群のみで独立種P. versicolorとする説と、ユーラシア大陸に分布するコウライキジP. colchicusの亜種とする説があり後者の説に従うとP. colchicusの和名がキジとなる。
  • 日本鳥類学会、日本鳥類目録7版などは、P. colchicusとするが、Avibaseなどは、P. versicolorとする。
 
 
目録7版による
キジ       Phasianus colchicus Linnaeus, 1758
亜種キジ       Phasianus colchicus robustipes Kuroda, 1919
亜種トウカイキジ   Phasianus colchicus tohkaidi Momiyama, 1922
亜種シマキジ     Phasianus colchicus tanensis Kuroda, 1919
亜種キュウシュウキジ Phasianus colchicus versicolor Vieillot, 1825
亜種コウライキジ   Phasianus colchicus karpowi Buturlin, 1904
 
 

584 タヒバリ 田雲雀、田鷚

Anthus rubescens (Tunstall, 1771)
Water Pipit


PASSERIFORMES スズメ目
MOTACILLIDAE セキレイ科
ANTHUS タヒバリ属
○2014.04.16 牛久沼付近(夏羽)


  • お腹が淡赤橙色になっていて、なにか珍しい鳥かと思いましたが、よく考えたら、タヒバリでした。


○2014.01.22 茨城南部
  • 今日は、クサシギに威嚇されていました。

○2012.01.20 近所で

  • 後から見ると、オリーブ褐色なのがよくわかります。

○2006.12.10 近所で
  • ビンズイとよく似ていますが、生息場所(田畑など開けた場所)、目の後に白斑がないで、区別できます。
  • 冬羽では、下面は白いのに対して、夏羽では淡赤橙色なのだそうです。





58 カルガモ 軽鴨

Anas zonorhyncha Swinhoe, 1866
Grey duck,Spotbill duck

ANSERIFORMES カモ目
ANATIDAE カモ科
ANAS マガモ属
○2014.04.16 牛久沼

  • 春先は、草地で見かけることが多いような気がします。
  • さて、この番いでは、胸と腹の境界がはっきりしていることから、右前が♂、左後が♀となるようです。
 

○2013.11.04 牛久沼

○2012.12.16 坂田ヶ池 
左が♂、右が♀か?

○2010.02.21 つくば植物園

  • カルガモの「軽」は、地名の軽池(奈良県橿原市大軽周辺)にちなんだもので、その周辺ではいつもみられたことからと言われています。山渓名前図鑑「野鳥の名前」
  • ♂♀の区別が難しく、仮に、エクリプスがいても分かるとは思えません。
  • ♂と♀の区別については、上尾筒,下尾筒及び腹が有効な部位であるとされていますが・・・

※ 山階鳥研報1989「羽色に基づく繁殖期のカルガモの雌雄判別」今村知子・杉森文夫によると
  • 上尾筒は,雄では光沢のある黒色を呈しており,雌では黒褐色で淡色の羽縁(fringe)あるいはspotをもつ羽毛が存在した。
  • 下尾筒も上尾筒と同様で,雄では光沢のある黒色を呈しており,雌では黒褐色で淡色の羽縁あるいはspotをもつ羽毛が存在した。
  • 腹は,雄では胸に比べ腹の羽の淡色羽縁の幅が狭くなっており,胸に比べ腹が濃褐色であった。そのため胸と腹の境界は明瞭であった。雌では,腹が胸と同様の幅のある羽縁の羽毛で,胸から腹にかけての境界はなかった。

299 セグロカモメ 背黒鴎

Larus argentatus Pontoppidan, 1763
Herring Gull,European Herring Gull

CHARADRIIFORMES チドリ目
LARIDAE カモメ科
LARUS カモメ属
○2014.04.16 牛久沼水辺公園(夏羽)

  • いつもの高架の街路灯の上で
  • すっかり、白くなっていました。
  • 嘴(くちばし)のふくらみが大きくないことから、セグロカモメとしました。

○2014.01.20 平磯


  • 英名のHerring Gullは、鰊(にしん)カモメとなりますが、ソーラン節を思い出します。
  • 「鰊来たかと かもめに問えば 私しゃ立つ鳥 波に聞け チョイ」
  • 鰊(にしん)が来るのは春。そのころ、カモメやセグロカモメは、北に渡っていくことになるので、「私しゃ立つ鳥」なのでしょうか?
  • 英名のHerring Gullはどうなのでしょうか。いずれにしても、カモメが群がっているところに、鰊(にしん)の魚影ありなのでしょうね。




62 カイツブリ 鳰、鸊鷉

Tachybaptus ruficollis (Pallas, 1764)
Little grebe


PODICIPEDIFORMES カイツブリ目
PODICIPEDIDAE カイツブリ科
TACHYBAPTUS カイツブリ属
○2014.04.16 牛久沼(夏羽)

  • さかんに鳴いていました。


○2014.01.27 牛久沼
  • やはり、車でそっと近づくと、そばに寄れるようです。

○2014.01.20 那珂湊港
  • 海水でも平気

○2013.12.29 牛久沼
  • 潜って、上がってきたばかりですが、それにしても羽の色が変。この時期に若でしょうか?

○2010.06.22 牛久沼
  • 遠かったのですが、幼鳥のようです。


2014年4月15日火曜日

357 サシバ 差羽、鸇

Butastur indicus (Gmelin, 1788)
Grey-faced buzzard
絶滅危惧 Ⅱ類(VU)


18 ACCIPITRIFORMES タカ目
02 ACCIPITRIDAE タカ科
BUTASTUR サシバ属
○2014.04.15 近所(♂ 飛翔)

  • 4/2、4/4に見た個体のようです。
  • ♀も来ていて、鳴き交わしていました。
  • 家のすぐ近くでもサシバがみられ、今年は、サシバの当たり年のようです。


○2014.04.12 里山(♀ 飛翔)
  • 4/6の♂と一緒に飛んでいました。
  • 眉班は目立たないのですが、胸上部が茶色ではなく、上まで縞模様になっています。

○2014.04.06 里山(♂ 飛翔)


○2014.04.04 近所(♂)
  • 一昨日の個体のようです。ここらに腰を据えるのでしょうか?
  • だいぶ膨れているのは別にして、光の具合で随分色が違って見えます。

○2014.04.02 近所(♂)
  • 今シーズン初見です。
  • 淡色型で眉斑が目立たず、胸に茶褐色の帯があるので♂のようです。

○2012.04.01 里山(♀)
  • 2羽できていたのですが、眉班が目立つので、こちらは♀のようです。





2014年4月9日水曜日

501 ヒレンジャク 緋連雀

Bombycilla japonica (Siebold, 1824)
Japanese Waxwing

24 PASSERIFORMES スズメ目
24-24 BOMBYCILLIDAE レンジャク科
BOMBYCILLA レンジャク属
○2014.04.09 美浦で


  • 前に、チラッと見たことがあったのですが、今度は、ゆっくり見ることができました。

521 シロハラ 白腹

Turdus pallidus Gmelin, 1789
Pale Thrush

24 PASSERIFORMES スズメ目
24-30 MUSCICAPIDAE ヒタキ科
TURDUS ツグミ属
○2014.04.07 龍ヶ岡公園(♂)

  • 頭が黒いので、♂のようです。